最も長い歴史をもつ判例実務誌
1 受益者の申請によってなされた保存登記につき対抗要件の否認権行使が認められた事例 2 否認権行使によリ代価償還が行なわれる場合の償還価額算定の基準時点
1 中小企業等協同組合法に基づく信用組合の支店長と手形保証の権限 2 右支店長が所定の権限を超えて保証した手形につき、善意取得が認められた事例
1 自己の氏名を用いて手形行為をなすことの許諾と手形行為の権限の付与 2 他人に対し、単に、自己の氏名を用いて手形を 振リ出すことを許諾した者の手形上の責任
1 土地区画整理事業を施行すべき区域の決定と取消訴訟 2 右区域の決定と行政庁の権限 3 土地区画整理法第98条第1項前段の仮換地指定と換地計画
1 水虫治療のためのレントゲン線照射と発癌およびその治療のための両下腿切断との因果関係 2 レントゲン線照射を行なうについての医師の注意義務
農地調整法又は農地法にいわゆる「耕作の目的に供される土地」とその耕作地の一部に建築した場合の性質変更ならびに賃貸借契約解除権発生の成否
抗告審判請求期間延長請求について許否の判断がされないうち、その期間が経過した後にした抗告審判請求を却下する旨の審決が取り消された事例
1 不正競争防止法による差止請求と不正競争の目的 2 判決で命ぜられた商号変更手続をしない場合にそなえての予備的請求の許否
「ヴィタミンA効用を有する物質を製出する方法」についての特許出願において特許請求の範囲の訂正が要旨変更と認められなかった事例
1 ブロック製造用型枠の構造にかんする実用新案の先使用権が認められた事例 2 先使用権に基づき製造した型枠を他のものにおいて使用、賃貸、展示する行為の差止の不許
1 共同代表の定めがある場合、共同代表取締役の一部の者が特定の行為につき、他の共同代表取締役から代表権行使の権限の委任を受けてその名義で代表行為をすることは適法か 2 貸金契約に附随してなされた代物弁済に関する予約に基く不動産所有権移転登記手続請求の訴提起と右貸金債権の時効中断事由
賃料前払の特約のある土地賃貸借契約において、既にその特約に基いて当期の前払が全部なされた場合における、その前払に相当する期間の経過前になされた賃料値上の意思表示の効力発生時期
1 一方の親権者のみが未成年の子を代理して競買の申出をなし、他の親権者によって代理されていない瑕疵は、他の親権者が競売裁判所に対し未成年者名義の競買行為を追認する旨の書面による意思表示をすることによって治癒されるか 2 右競買申出に、未成年者の親権者としてするものであることが表示されず、資格証明書の提出もなされなかった場合、競落許可決定確定後にその効力を争うことができるか
売主が契約所定の解除約款に基づき契約を解除した場合には、買主は売主に対し売買代金相当額の損害賠償を支払う旨の自動車月賦販売契約における損害賠償額の予定が公序良俗に反しないとされた事例
1 宗教法人法の施行と従来の包括関係の停止又は消滅の有無 2 寺院の住職の罷免と憲法第20条との関係 3 寺院の住職の罷免と憲法第31条・第32条・第25条との関係
金銭消費貸借における借受金の使用目的につき保証人に錯誤があったため、その保証契約及び抵当権設定契約が要素の錯誤により無効とされた事例
1 民法第715条の適用と第三者が当該行為をその事業の執行と信じたことの要否 2 財団法人経営の病院の事務長の不法行為につき過失相殺の適用を認めた事例
1 狂犬病予防法第6条の規定により捕獲した犬の保管等に関し都予防員の払うべき注意義務 2 財産権の侵害による損害賠償の請求を認容すると同時に慰藉料の請求を認容した事例
1 一筆の土地の一部について賃借権がある土地について仮換地の指定がされた場合、賃借権者が仮換地上に賃借権を行使しうべき範囲は客観的に定まっているか 2 仮換地上の一部を占有している従前の土地の一部の賃借権者に対する土地明渡の請求が権利の濫用として許されないとされた事例
自己の営業について虚偽の事実を流布し自己の営業の信用を高からしめようとする行為は不正競争防止法第1条第6号に該当するか
1 即時利息の前払を受ける約定で元本全額を交付した場合と利息制限法2条の適用(肯定) 2 制限超過の利率の特約があった場合と同法4条の賠償額の特約(否定) 3 処分権取得型の譲渡担保において弁済期限徒過後目的物の価格が下落した場合の担保権利者に対する損害賠償債権の成否(否定)
1 亜鉛精鉱積込を行なうものの注意義務 2 引揚費用が引揚後の船の価格を超過する場合の損害額 3 相手方の応訴による弁護士費用と損害
認知の要件を定めるにつき、その父について父の本国法たる朝鮮民主主義共和国法を適用すべき場合、右法律が明らかでない場合の処置
麻薬密売の幇助犯の成立する一事例(他からの妨害を防ぐため麻薬密売者の依頼によって看板料名義で代償金を取り○○一家の看板を使用させる行為)
有体動産に対する強制売買に関し、動産競売業者(いわゆる道具屋)について刑法第96条ノ3第2項の談合罪の成立を認めた事例
公共事業にニューサンスの成立を認めた事例 1 地下鉄工事の騒音による睡眠の妨害と不法行為の成立 2 騒音によリ被害を生じている場所に居住を定めたものの受忍義務