最も長い歴史をもつ判例実務誌
仮換地指定後従前の土地の一部が分筆譲渡されたが仮換地の該当部分未決定の間は各所有者は共有者相互の関係に準じ所有坪数の割合に応じて仮換地全体を使用収益することができる
建物収去土地明渡の債務名義を有する債権者は当がい建物の租税を代納するにつき、民法第474条にいう法律上の利害関係を有する第三者に該当するか
1 保険金受取人が保険金の実質的な取得者でなかったため、相続税法5条1項の規定を適用してなされた課税処分が違法と認定された事例 2 課税処分が違法として取消されるべきことを理由に、差押処分の取消を求める訴えの利益の有無(取消判決の拘束力と訴えの利益)
当事者双方の婚姻関係を継続することの可能性の有無および右婚姻関係破綻の原因を与えたものは主としていずれの当事者かについて審理不尽ありとされた事例
1 民法附則第25条第2項により新法によって相続人となる者は、同法施行当時生存している必要はないものと解すべきである。 2 右同条同項による相続人が応急措置法施行前に死亡した場合には、その相続については旧法を適用すべきである。
さきに成立した離婚調停における調停条項には、慰藉料の支払が記載されているが、全体として財産分与の額、方法をも含めて、約定されたものと認めるのが相当であるとして、別に財産分与の請求を認めなかった事例
既に20数年の長期にわたって営業上、生活上の全般につき通称を使用してきた場合には、改名の動機がたとえ姓名判断によったとしても、名の変更につき「正当な事由」があるとした事例
1 所得額の認定方法のみを確定する課税処分取消判決の適法 2 帳簿に不実の記載のあることを理由とする青色申告承認の取消と確定申告後の修正申告
市議会議員選挙にさいし候補者の党派別の掲示の誤記が、当該候補者死亡の事実により、選挙無効の事由とならない、とされた事例
1 仮換地の指定と従前土地の所有、占有 2 抵当権設定登記後にされた建物登記の効力 3 対抗力がない賃借権が競売で公告された場合の効力
1 停車中の自動車等が列をなして続き、見透しがよくない交叉点を進行する自動車等運転者の注意義務 2 事故のため足を負傷した23才の店員のうくべき慰藉料の額
1 直線状で見通しの良い道路上での自動車と自転車との衝突につき双方の過失が認定された事例 2 保有者と運転者との双方に責任のある場合に後者のみのした示談が前者の責任に及ぼす影響