最も長い歴史をもつ判例実務誌
1 国税局長がした審査決定の理由附記が不備で決定が違法とされた例 2 原処分の取消を求める請求が理由のない場合に原処分を是認した審査決定の理由附記が不備であるということだけで決定を取り消すべきか
1 下請負人の被用者の不法行為につき元請負人が民法715条の責任を負うための要件 2 将来において得べき全利得を損害賠償として一時に支払を受ける場合とホフマン式計算法
相続開始後、相続放棄の申述及びその受理前に、相続人が被相続人の有していた債権を取立てて、これを収受領得する行為は、民法第921条第1号本文の相続財産の一部を処分した場合に該当するとした事例
1 遺言書が数葉にわたる場合、その間に契印、編綴がなくても一通の遺言書と確認できる限り、右遺言書による遺言は有効である。 2 被相続人が殆ど全財産を相続人の一人に贈与した上、更に残余財産全部を遺贈したとしても、右遺贈が公序良俗に反し無効であるとはいえない
遺産分割の家事調停において、相続人から相続放棄者(利害関係人)に対し農地を贈与する旨の調停成立があっても、この権利移転は、遺産分割による場合に当らず、また家事調停と農地調停は異るから、これにつき知事の許可を必要とする。
被相続人が死亡により、合名会社を退社したことによって同会社に対し有することになった持分請求権を各相続人の法定相続分に応じ分割した原審の判断を相当とした事例
相続開始時を基準として、遺産を妻の単独所有とし、妻に他の相続人(子)に対する債務を負担させた原審の判断を相当とした事例