判例タイムズ

最も長い歴史をもつ判例実務誌

  • 証拠調べ一般(下)

    飯島健太郎    三橋泰友   

    引用形式で表示 総ページ数:17 開始ページ位置:33
  • 最高裁判所における民事上告審の手続について

    武藤貴明   

    引用形式で表示 総ページ数:28 開始ページ位置:50
  • 最高裁判所第三小法廷平26.1.28判決

    〔解 説〕
    第1 事案の概要
     1 本件は,福井県の小浜市長から一般廃棄物収集運搬業の許可を受けていた上告人(原告)が,被上告人(被告)を相手方として,(1)小浜市長がした,①有限会社Aに対する一般廃棄物収集運搬業許可更新処分,②被上告補助参加人に対する一般廃棄物収集運搬業・処分業許可更新...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:78
  • 最高裁判所第一小法廷平26.2.27判決

    〔解 説〕
    1 本件は,権利能力のない社団であるXが,土地建物について,これらがXの所有に属すると主張して,共有持分の登記名義人のうちの1人の権利義務を相続により承継したYに対し,「X代表者A」への持分移転登記手続を求めた事案である。
     2 事実関係の概要等は,次のとおりである。
    (1)Xは権...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:84
  • 最高裁判所第三小法廷平25.11.19判決

    〔解 説〕
     1 本件は,共犯者4名が共謀の上,営利目的で覚せい剤を所持するなどしたという事案である。4名が共同被告人として審理を受けた第1審では,故意や共謀が争われたが,第1審判決は4名全員を有罪とするとともに,訴訟費用を4名の連帯負担とした。この訴訟費用には,被告人3名の被疑者段階の国選弁...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:88
  • 最高裁判所第一小法廷平26.1.20判決

    〔解 説〕
     1(1)本件は,当時少年の被告人について,家庭裁判所が,無免許運転,及び故意による通行禁止違反という,併合罪の関係にある道路交通法違反の事件として検察官送致をしたところ,検察官が,そのうち,故意による通行禁止違反の事実を,少年法20条1項による検察官送致が許されない過失による通行...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:91
  • 東京地方裁判所平25.3.25判決

    〔解 説〕
     1 事案の概要
    (1)Y(日本相撲協会)は,Y所属の幕内力士であるXを「故意による無気力相撲を行った」ことを理由として故意による無気力相撲懲罰規定に基づき引退勧告処分とし,その後,Xが同処分に従わないことから,Yの寄附行為施行細則に基づき「協会内の秩序を乱す」という理由で解雇処分...

    引用形式で表示 総ページ数:19 開始ページ位置:94
  • 札幌高等裁判所平26.2.27判決

    〔解 説〕
     1 本件事案の概要
     Y会社を含む貸金業者などから借入れをしていたXは,平成17年7月,認定司法書士であるA司法書士に債務整理を依頼した。A司法書士は,Y会社に対して取引履歴の開示を求め,直近10年間の取引履歴(本件取引履歴2)の開示を受けた。この履歴を基にいわゆる「冒頭ゼロ計算...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:113
  • 東京地方裁判所平24.11.28判決

    〔解 説〕
     1 事案の概要
     本件は,大型ショッピングモールを運営する原告が,ショッピングモール建物内の来客用駐車場に放置されている自動車(本件車両)について,本件車両の購入代金を立替払いし,購入者との間の立替払契約において購入者に対する立替金債権(本件立替金債権)の担保のために本件車両の...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:120
  • 東京地方裁判所平23.7.20判決

    〔解 説〕
     1 事案の概要
     本件の事案は相当複雑であるが,その概要は次のとおりである。大手総合電機メーカーである被告Y1の従業員であったKは,Y1において,機械設計用コンピュータソフトウェアを利用した設計合理化システムの構築,Y1内の事業所への同システムの普及等の業務に従事していた。Kは,...

    引用形式で表示 総ページ数:45 開始ページ位置:128
  • 知的財産高等裁判所平24.11.19判決

    〔解 説〕
     1 事案の概要
    (1)本件は,被告の請求に基づき原告の商標登録を取り消した審決の取消訴訟である。争点は,原告が,本件商標を,指定役務である「愛玩動物の美容及び看護の教授,愛玩動物の美容及び看護に関するセミナーの企画・運営」について,審判請求の登録前3年以内に使用していたかである(...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:173
  • 知的財産高等裁判所平23.12.22判決

    〔解 説〕
     1 事案の概要
     本件発明(「飛灰中の重金属の固定化方法及び重金属固定化処理剤」)は,「ピペラジン」という化学物質を骨格とする化合物(本件各化合物)からなる薬剤(及びその使用方法)であって,地方自治体等のごみ焼却施設で発生する燃えかすの灰(飛灰)に水とともに添加することで,飛灰中...

    引用形式で表示 総ページ数:45 開始ページ位置:181
  • 大阪地方裁判所平24.12.13判決

    〔解 説〕
     1 事案の概要
    (1) 原告は,デザイナーズ戸建賃貸住宅のブランド「ユニキューブ」について,その設計・施工事業(以下「ユニキューブ事業」という。)に必要なマニュアル等を提供する事業を行っており,かつ本件商標(横書きで,カタカナ「ユニキューブ」とアルファベット「unicube」が二...

    引用形式で表示 総ページ数:11 開始ページ位置:226
  • 大阪地方裁判所平24.10.4判決

    〔解 説〕
     1 本件の事案の概要は以下のとおりである。
    (1)原告は,発明の名称を「内型枠構造」とする特許(原告特許1)及び「外型枠構造」とする特許(原告特許2)に係る各特許権を有する。
    (2)被告は,発明の名称を「トンネル用コンクリート打設方法およびその装置」とする特許(被告特許)に係る特...

    引用形式で表示 総ページ数:28 開始ページ位置:237
  • 知的財産高等裁判所平23.12.22判決

    〔解 説〕
    第1 事案の概要
     控訴人(原告)は,著作権法30条2項の補償金(私的録音録画補償金)のうち,私的使用を目的として行われる録画に係るものを受ける権利をその権利者のために行使することを目的とする指定管理団体(著作権法104条の2第1項2号)であり,被控訴人(被告)は,アナログチュ...

    引用形式で表示 総ページ数:52 開始ページ位置:265
  • 東京地方裁判所平23.1.28判決

    〔解 説〕
     1 本件は,「NEW増田足」という名称のソフトウェア(原告ソフト)を顧客に提供する事業を行っている原告が,別紙ソフト目録記載のソフトウェア(被告ソフト)を制作,複製し,自己のホームページ上において顧客へ公衆送信する行為を行っている被告会社及びその唯一の取締役である被告Aに対し,被...

    引用形式で表示 総ページ数:18 開始ページ位置:317
  • 東京地方裁判所平23.3.31判決

    〔解 説〕
     1 本件は婦人服のOEM取引の製造供給業者である原告が,注文者である被告に対し,納品した婦人服の代金を請求したのに対し,被告が,原告が他の業者(A社)に納品した婦人服(第1商品ないし第3商品)について,被告の商品(被告商品1ないし被告商品3)の形態を模倣したものであり,第1商品な...

    引用形式で表示 総ページ数:28 開始ページ位置:335
  • 東京高等裁判所平23.1.25判決

    〔解 説〕
     本件犯行は,次のような経緯で行われた。被告人は,主犯格の暴力団員から指示を受けながら,多額の資産を有しているという風評のある被害者を拉致して監禁し金品を強取する計画を立て,実行者を集めるなどしていたところ,その暴力団員から,犯行の最後には,被害者の記憶を飛ばすとともに,警察に被害...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:363
  • 東京高等裁判所平24.1.18判決

    〔解 説〕
     1 事案の概要
     本件は,被告人が,ストーカー行為等の規制等に関する法律(ストーカー規制法)2条1項の「つきまとい等」を反復してストーカー行為を行ったという事案の控訴審判決であって,原判決において「つきまとい等」とされたものは,①平成22年12月から平成23年2月までの間に,3回...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:368
  • 東京高等裁判所平23.10.21決定

    〔解 説〕
     1 本件被告事件は,暴力団幹部の元妻である被告人が,同幹部の実弟で暴力団員である共犯者と共謀して,被害者夫婦に対し,その夫が同幹部の愛人と肉体関係を持ったなどと因縁を付けて脅迫し,両名から現金500万円を脅し取った,という恐喝の事案である。
     第1回公判期日(平成23年8月11日...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:372
  • 東京高等裁判所平23.4.12判決

    〔解 説〕
     本件は,差戻し前控訴審において,第1審判決が破棄され,事件が第1審に差し戻された後,差戻し後控訴審において,差戻し後の第1審判決を破棄し自判した事案である。
     差戻し前第1審においては,弁護人が,被告人の現行犯逮捕が違法であることを根拠にして,被告人から現行犯逮捕後に採取した口腔...

    引用形式で表示 総ページ数:9 開始ページ位置:375