判例タイムズ

最も長い歴史をもつ判例実務誌

表紙画像

判例タイムズ No.1343


  • 民事訴訟手続における裁判実務の動向と検討 第1回

  • 職員の解雇をめぐる訴訟と外国国家に対する民事裁判権免除最二小判平21.10.16民集63巻8号1799頁

    垣内秀介   

    引用形式で表示 総ページ数:11 開始ページ位置:37
  • 固有必要的共同訴訟において合一確定の要請に反する判決がされた場合と不利益変更禁止の原則最三小判平22.3.16民集64巻2号498頁,判タ1325号82頁

    春日偉知郎   

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:48
  • 金利スワップ取引契約に関する稟議書の文書提出義務大阪高決平21.5.15金法1901号132頁

    山本和彦   

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:54
  • 民訴法248条による相当な損害額の認定最三小判平20.6.10判タ1316号142頁,判時2042号5頁

    加藤新太郎   

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:59
  • インカメラ手続による秘密保護の新たな展開ドイツ法における模索とわが法への示唆

    春日偉知郎   

    引用形式で表示 総ページ数:22 開始ページ位置:64
  • [解 説]
     本件は,被告Yに正社員として入社し,派遣労働者として就労していた原告Xが,Yによる解雇の意思表示は整理解雇の要件を満たしておらず無効であるとして,Yに対し,雇用契約上の権利を有する地位にあることの確認と賃金の支払を求めた事案である。
     Xは,平成8年,派遣事業等を目的とする株式会...

    引用形式で表示 総ページ数:10 開始ページ位置:86
  • 第二小法廷平23.1.14判決

    [解 説]
     1 事案の概要
     本件は,旧破産法の下において,①弁護士である破産管財人の報酬の支払及び②破産債権である元従業員の退職金債権に対する配当を行う破産管財人が,これらの支払及び配当について所得税法上の源泉徴収義務を負うか否かが争われた事案である。所轄税務署長から源泉所得税の納税の告知...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:96
  • 第二小法廷平23.1.14判決

    [解 説]
     1 本件は,斑鳩町内の自治会(地方自治法260条の2第1項の認可を受けた地縁による団体)が土地を取得して地域集会所を建設するに当たり,町が,その助成のため,町の普通財産である土地を上記地域集会所の建設用地として上記自治会に無償で譲渡したこと(本件無償譲渡)について,町の住民である...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:103
  • 第二小法廷平23.2.9決定

    [解 説]
     1 本件は,権利能力のない社団であるYを債務者とする金銭債権を有するXが,第三者であるAを登記名義人とする不動産(本件不動産)は,Yの構成員の総有不動産,すなわち,Yの資産であると主張し,Yを債務者として本件不動産に対する仮差押命令の申立てをした事案である。
     本件では,権利能力...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:108
  • [解 説]
     1 本件事案の概要
     平成21年8月30日に施行された衆議院議員総選挙(本件選挙)は,全国に設けられた300の小選挙区について,衆議院議員選挙区画定審議会(区画審)が平成12年の国勢調査の結果を踏まえた衆議院議員選挙区画定審議会設置法(区画審設置法)で定めるいわゆる1人別枠方式(...

    引用形式で表示 総ページ数:9 開始ページ位置:112
  • 大阪地平22.10.15判決

    [解 説]
     1 事案の概要
     原告らは,戦没者等の妻に対する特別給付金を受給する権利を有していたが,消滅時効により,その権利を失った者である。
     原告らは,本件において,被告らが個別請求指導(個別制度案内,個別通知)を怠った違法行為によって権利が時効消滅したと主張するとともに,被告国が消滅時...

    引用形式で表示 総ページ数:23 開始ページ位置:121
  • [解 説]
     1 本件は,貸金業者である控訴人(Y)との間の基本契約に基づいて継続的に金銭の借入れと弁済を繰り返す貸付取引(本件取引)を行っていた被控訴人(X)が,Yに対し,過払金の返還を求めた事案である。
     Xは,昭和年代から平成16年11月まで本件取引を行っており,本件取引は少なくとも事実...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:144
  • [解 説]
     1 事案の概要
     A株式会社及びその代表取締役Bは,いずれもY(被告)を申立代理人として同時期に破産を申し立て,X(原告)がその破産管財人に選任された。X(原告)は,Y(被告)がA株式会社名義の預金口座から振込みを受け,B個人の破産申立着手金として受領した金員は,破産会社の破産財...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:150
  • [解 説]
     1 事案の概要
     著名人である亡Aは,Y1経営のコンビニ(本件店舗)を客として訪れたところ,その様子が本件店舗に設置された監視カメラ(本件監視カメラ)により撮影されていた。その後,Y1の代表者は,本件店舗の店員から商品の一部が不足しているとの報告を受けたことから,本件監視カメラの...

    引用形式で表示 総ページ数:14 開始ページ位置:153
  • [解 説]
     1 本件は,交通事故で重傷を負い,6年後に死亡した被害者Aの両親Xらが,加害者Y1及び保有者Y2に対して,被害者固有の損害に加え,6年間介護した費用等両親固有の損害を合わせて請求した事案である。事故状況及び障害の程度は,次のとおりである。Aは,平成15年2月早朝,千葉県内の信号機...

    引用形式で表示 総ページ数:21 開始ページ位置:167
  • [解 説]
     1 事案の概要
     本件は,原告が,発明の名称を「展示物支持具」とする特許出願(請求項の数は11)に対する拒絶査定不服審判の請求について,特許庁が同請求は成り立たないとした本件審決の取消しを求める事案である。
     本件審決の理由は,要するに,請求項1に係る本願発明は,特許法29条2項...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:188
  • [解 説]
     1 事案の概要
     原告は,「インクカートリッジおよびインクカートリッジホルダ」との名称の発明(本願発明)に係る原告の特許出願に対する拒絶査定を不服として審判請求をしたが,特許庁は,同請求は成り立たないとの審決をした。
     本件特許出願においては特許請求の範囲の記載について補正されて...

    引用形式で表示 総ページ数:9 開始ページ位置:194
  • [解 説]
     控訴人兼附帯被控訴人(第1審原告。以下,単に「原告」という。)は,大学医学部教授であり,その研究室に属する大学院生であった被控訴人兼附帯控訴人(第1審被告。以下,単に「被告」という。)に対して英文の論文原稿の執筆を指示し,原告は,被告の執筆した論文に修正加筆をして英文の論文(以下...

    引用形式で表示 総ページ数:32 開始ページ位置:203
  • [解 説]
     1 本件は,マンション1階駐車場兼店舗の区分所有者と管理組合の間に生じたマンション共用敷地への駐車と冷暖房室外機設置に関する紛争事例につき,原審の判断を変更した控訴審裁判例である。
     X(管理組合)は,Y(区分所有者)によるマンション共用敷地への駐車と冷暖房室外機の設置が管理組合...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:235
  • [解 説]
     1 事案の概要
     債権者(抗告人)が,株式会社甲を債務者とする再生債権者表正本を債務名義として,「株式会社甲代理人弁護士乙」名義の口座(以下「本件口座」という。)に係る預金債権の差押命令及び転付命令を求めて申し立てたところ,原決定が,当該預金債権が債務者の責任財産に帰属するもので...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:240
  • 東京高平22.10.22決定

    [解 説]
     1 事案の概要
     本件は,小規模個人再生の申立てをした抗告人の提出した住宅資金特別条項付きの再生計画案(以下「本件再生計画案」という。)について,個人再生委員において,抗告人が再生申立てに近接した時期に共済の解約返戻金の一部でもって延滞していた住宅ローンの弁済をした(以下,この弁...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:244
  • [解 説]
     1 本件は,被告人が地下鉄の駅の上りエスカレーター上で,女性のスカート内を盗撮する目的で,写真機能付きの携帯電話機をスカート下方に差し入れ,人を著しくしゅう恥させ,かつ人に不安を覚えさせるような卑わいな行為をしたとして公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反...

    引用形式で表示 総ページ数:9 開始ページ位置:247