最も長い歴史をもつ判例実務誌
《解 説》
1 本件は,被告人が,約12年前に塗装工として勤めたことがある塗装店に出向き,当時62歳の同店の経営者に対し,同店内及び同店前の路上において,その顔面及び頭部を手けんで数回殴打する暴行を加え,同人をしてその頭部を路面等に打ち付けさせ,約1週間後に搬送先の病院において外傷性くも膜...
《解 説》
1 本件は,参議院議員であった被告人Aが,その政策担当秘書である被告人Bと共謀の上,いわゆる職人を育成するための大学(以下「職人大学」という。)の設置を目指す財団法人の会長理事で,中小企業の社会的・経済的な発展向上を目的とする政治団体の実質的主宰者であるCらから,Cらが進める「...
《解 説》
1 事案の概要
本件は,緑地協定(本件で問題とされている緑地協定は,旧都市緑地保全法20条1項〔現・都市緑地法54条1項〕によるいわゆる「一人協定」である。以下「本件緑地協定」という。)区域内の土地所有権を取得した原告らが,主位的に,寝屋川市長が本件緑地協定区域内の土地所有者...
《解 説》
1 住民基本台帳ネットワークシステム(以下「住基ネット」という。)においては,市町村長(特別区の区長を含む。)が,都道府県知事に対して,住民に係る本人確認情報(氏名,住所,性別,生年月日の四情報及び住民票コード並びにこれらの変更情報)を電気通信回線を通じて送信し,都道府県知事,...
《解 説》
1 原告ら(X)が所有し,居住するマンション及びその敷地の場所は,東京都(Y)が平成6年4月19日に決定した都市計画(以下「旧都市計画」という。)において,A街区中の「A―5地区」(以下「旧A―5地区」という。)に属していたが,Yが同18年1月23日に都市計画法12条の5第3項...
《解 説》
1 事案の概要
原告は,東京拘置所に収容されている死刑確定者であるところ,名古屋拘置所に収容されているAに対し,民事訴訟を提起したが,東京拘置所長は,期日に原告を裁判所に出頭させなかったため,上記訴訟は,当事者双方不出頭のまま,取下げ擬制により終了した。
本件は,原告が,拘...
《解 説》
Xは公立中学校の家庭科を担当する教員であり,平成12年4月からA中に勤務していたところ,同15年4月,Y1(都教委)によりB中への転勤を命じられた(本件転任処分)。Xは,同年5月,本件転任処分はXをA中から排除する目的でされたものであること,自宅からB中までの通勤時間が往路,復...
《解 説》
1 本件は,X(清涼飲料水等の製造販売等を営む株式会社)が,当該事業年度の法人税の確定申告(本件確定申告)において,法人税法68条(所得税額の控除)の計算を誤るなどした結果,納付すべき法人税額を過大に申告したとして,国税通則法23条1項1号所定の更正の請求(本件更正請求)をした...
《解 説》
Xら4名は東京都Y区に任用期間を1年とする特別職の非常勤職員(保育士)として採用され,9ないし11回にわたり再任用されたが,平成16年4月以降,再任用されることはなかった。Xらは,Yによる再任用の拒否には解雇権濫用の法理が類推適用され,不当労働行為にも当たると主張し,非常勤職員...
《解 説》
1 本件は,Y5の設置する幼稚園に在籍していたAが,平成18年7月13日に同幼稚園の敷地脇の用水路に転落して溺死する事故に遭ったことから,その両親であるXらが,同幼稚園の園長Y1,教頭兼教諭Y2,教諭Y3,Y4に対し,不法行為に基づき,損害賠償を請求した事案である。
2 本判...
《解 説》
1(1) 反訴原告(以下「原告」という。)は,反訴被告(以下「被告」という。)に対し,被告が原告から賃借した建物(以下「本件建物」という。)を工場として利用し,その間に鉛やトリクロロエチレンを流出させ土壌を汚染させたにもかかわらず,工場廃止後,工場廃止届を区に提出せず,汚染物質...
《解 説》
本件は,医師向け有料職業紹介事業を営む会社である原告が,もと原告の従業員であり現在は,原告を退職後,原告と同種の事業を営む被告Y2会社に勤務している被告Y1に対し,被告Y1が,原告在職中に収集した医師情報が記載された顧客情報(本件情報)を利用して,被告Y2会社の従業員として,約...
《解 説》
1 本件は,交通事故によって脳挫傷等の傷害を負い,神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し,常に介護を要する状態になった被害者(X1)とその両親(X2,X3)とが,交通事故の加害者(Y1)に対しては民法709条により,加害車両の保有者(Y2)に対しては自動車損害賠償保障法3条に...
《解 説》
1 X(昭和26年生)は,平成16年9月末ころ,咳と痰の症状がひどくなったことから,同年10月14日,Yが開設するクリニックで受診し,A医師の診察を受けたところ,気管支喘息にり患していると診断され,同年11月26日まで治療を受けたが,不整脈の発作が起こるようになり,他の病院にお...
《解 説》
1 訴外亡Aは,Yとの間で簡易生命保険契約を締結していたが,平成16年3月14日死亡した。
そこで,Xは,Aの夫としてAの有していた保険契約者としての還付請求権及び入院保険金請求権の相続分に相当するその4分の3を分割相続したとし,Yに対して,377万3328円の支払を求めた。...
《解 説》
1 本件は,自動車販売修理業を営む会社であるX1の本店工場(事務室を含む。本件工場)内に置いてあったX1所有・X2(X1の元代表者・実質的経営者)使用のセンチュリーと,X1が預かり保管中のA所有のベンツSが盗難され(本件第1事故),また,その3か月余り後に,本件工場内に置いてあ...
《解 説》
1 原告は,東京地方裁判所で開かれた被告人堀江貴文に対する証券取引法違反被告事件の第4回公判期日において行われた証人尋問を傍聴した結果をまとめた原告傍聴記をインターネットを通じて公開した。他方,第三者が被告の管理・運営する「Yahoo!ブログ」のうちの「Yahoo!ブログ・ライ...
《解 説》
1 事案の概要
(1) 原告らは,いずれも著名な詩人,作家,学者等又はその承継人であり,小学生用国語教科書に掲載された著作物の著作権者である。
被告らは,いずれも小学生用の大手副教材製作販売会社であり,長年にわたり,全国の小学生向けに,国語教科書に準拠した副教材として小学生...
《解 説》
1 本件は,分譲マンションにおいて,その区分所有者(管理組合員)の高齢化や不在区分所有者が増加したこと等によって,一部の組合員が管理組合の役員になる機会が増加したなどの事情から,管理組合の役員になることのない不在区分所有者に対し,管理組合運営にかかる負担の一端を担ってもらうとの...
《解 説》
1 本件は,被告人が,わいせつな行為をする目的で,被害者宅に侵入し,逃げ出そうとした同女に対して顔面を手拳で数回殴り,布団に俯せに寝かせた上,同女の両手を後ろ手に縛り,目隠しをするなどの暴行を加え,その後,わいせつな行為に及び,上記暴行により,被害者に加療約4週間を要する見込み...
《解 説》
1 本件は,危険運転致傷及び窃盗事件を含むが,ここで取り上げるのは,被告人が警察署内の捜査車両を確認する目的で,夜間,同警察署のコンクリート塀の上によじ上ったという行為が建造物侵入罪に問われた事案である。
2 本判決は,被告人に警察署の敷地内に入り込む意思はなく,単に塀をよじ...