判例タイムズ

最も長い歴史をもつ判例実務誌

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判例タイムズ No.1196


  • <民放判例レビュー>今期の主な裁判例 契約

    沖野眞已   

    引用形式で表示 総ページ数:10 開始ページ位置:4
  • <民放判例レビュー>今期の主な裁判例 担保

    田髙寛貴   

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:14
  • <民放判例レビュー>今期の主な裁判例 不動産

    原田純孝   

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:21
  • <民放判例レビュー>今期の主な裁判例 民事責任

    前田陽一   

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:25
  • <民放判例レビュー>今期の裁判例 家族

    右近健男   

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:32
  • <判例評釈>不動産 通行地役権の内容と妨害排除請求権

    原田純孝   

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:37
  • <判例評釈>民事責任 逸失利益の算定と中間利息の控除割合

    前田陽一   

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:43
  • <判例評釈>家族 財産分与請求権の中身

    伊藤昌司   

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:47
  • 名古屋地平16.9.9判決

    《解  説》
     1 本件は,原告が,児童手当法に基づく児童手当の特例給付(以下「本件手当」という。)の受給資格の認定を受け,さらに,名古屋市乳幼児医療費助成条例に基づく乳幼児医療費の助成(以下「本件助成」という。)を受けていたところ,被告から,平成14年中の原告の所得がそれぞれの所得制限に係る...

    引用形式で表示 総ページ数:10 開始ページ位置:50
  • 名古屋地平16.8.30判決

    《解  説》
     1 事案の概要
     原告の父について相続が開始したので,原告ら相続人(3名)が相続税の申告をしたところ,被告が,相続財産中一部の不動産の評価額に誤りがあることを理由に,更正及び過少申告加算税の賦課決定をした。これを不服とした原告が,異議申立てをしたところ,被告は,財産評価基本通達...

    引用形式で表示 総ページ数:17 開始ページ位置:60
  • 東京地平17.10.12判決

    《解  説》
     1 本件(反訴請求)は,弁護士であるXが,Yとの間でした訴訟委任契約を合意解約し,弁護士報酬等(未払実費及び未払着手金を含むみなし成功報酬)を請求した事案である。なお,Yは,当初,弁護士報酬等の債務不存在確認の本訴を提起したところ,Xが弁護士報酬等の支払を求める反訴を提起したた...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:77
  • 《解  説》
     1 本件は,Xらが,受験して合格した大学に入学手続をし,入学金(本件入学金)及び前納授業料等(施設設備費,実験実習費,諸会費を含む。本件授業料等)を納めて,在学契約(本件在学契約)を締結した後,3月中又は4月に入って入学式前に,入学辞退届を提出して,本件在学契約を解除して,同大...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:82
  • 名古屋地平17.8.10判決

    《解  説》
     1 事案の概要など
     (1) 他社株転換特約付債券(EB)とは,社債の一種であり,償還日までに一定額の利息(クーポン)を受け取れるほか,将来の一定日時における転換の対象となる株式(転換対象株式)の株価により,払込金額が返還されるか,転換対象株式が返還されるという内容の債券である...

    引用形式で表示 総ページ数:13 開始ページ位置:88
  • 《解  説》
     1 本件は,Xが先物取引受託者であるYとの間で締結した商品先物取引委託契約に基づいて行った商品先物取引におけるY社員の不法行為により損害を被ったとして,Yに対し,使用者責任に基づきその損害賠償金の支払を求めた事案である。
     Xは,Y社員の不法行為として,①虚偽の説明,説明不足等...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:101
  • 《解  説》
     本件は,被告Y1が経営する有限会社Y2の営む薬局に勤務していた原告Xが,Y1から肉体関係をもつよう迫るような言動を受け,また,そのことを職場の者に相談したことにつき一方的に責められた上に不当に解雇され,心的外傷後ストレス精神障害(PTSD)を発症したと主張し,Y1及びY2に対し...

    引用形式で表示 総ページ数:14 開始ページ位置:106
  • 《解  説》
     1 事案の概要
     原告は不動産の売買等を目的とする株式会社であり,被告は司法書士である。原告は,平成13年12月14日,本件土地建物の自称所有者から,本件土地建物を買い受けた。被告は,同月17日までに原告から自称所有者,即ち,自称登記義務者の紹介を受け,その持参した,後に偽造と...

    引用形式で表示 総ページ数:10 開始ページ位置:120
  • 《解  説》
     1 本件は,イタリア生まれで日本に帰化した原告が,①被告小学館に対し,その発行する雑誌「サピオ」に,「日本潜入!イタリア最強のテロリストが浮上させた『国籍とは何か』」と大見出しを付けた記事(被告Y1及び被告Y2が執筆)を掲載し,その中で,原告を,1969年(昭和44年)にイタリ...

    引用形式で表示 総ページ数:38 開始ページ位置:130
  • 東京地平16.10.27判決

    《解  説》
     1 本件の患者(女性)は,高校生の時に男性から乱暴されたことが原因となって,大学進学後,境界性人格障害の症状が現れるようになった。患者は,親元を離れ東京で独り暮らしをしつつ,被告(医師)の下で診療を受けていたが,症状の改善は見られず,むしろアルコール依存症を合併するなどして病状...

    引用形式で表示 総ページ数:19 開始ページ位置:168
  • 《解  説》
     1 事案の概要
     保険契約者Xと18歳の長男は,保険対象の建物に同居していたが,長男は病理的な精神状態にあり,室内でマッチを使用して燃やすなどの危険な行動に出たりしていた。Xは,妻とともに長男の動向に注意し,消火器を備え,医師の治療を受けさせるなどしていたが,放火前日にXが長男...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:187
  • 《解  説》
     1 事案の概要
     (1) 反訴被告は,インターネット上のWebコンテンツのデータ量を削減して中継転送するコンテンツ中継サービス装置についての特許権(本件特許権。その特許発明を「本件発明」という。)を有している。なお,本件特許権については,特許異議の申立てがあり,一旦は進歩性(特...

    引用形式で表示 総ページ数:16 開始ページ位置:193
  • 《解  説》
     1 事案の概要
     アミノ酸含有顆粒製剤について製造販売していたYが,同顆粒製剤及びその製造方法に関して特許出願を行い,同アミノ酸含有顆粒製剤の後発医薬品(X製剤)の製造販売を予定していたXに対し,X製剤が,上記各特許発明の技術的範囲に充足する旨の警告を行ったところ,Xが,①充足...

    引用形式で表示 総ページ数:20 開始ページ位置:209
  • 東京地平16.10.29判決

    《解  説》
     1 Xはラップフィルム製品(X製品)の製造販売を業とする株式会社であり,Yは意匠に係る物品を「ラップフィルム摘み具」とする意匠権(本件意匠権)の権利者である。Yは,X製品の製造販売が本件意匠権を侵害するとして,Xに対し,その製造販売の中止等を求める警告書を送付した。本件は,Yか...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:229
  • 《解  説》
     1 本件は,Yの製造販売するクリップが,Xの「プリント基板用治具に用いるクリップ」の発明に係る特許権(本件特許権1)の技術的範囲に属し,その製造販売が同特許権を侵害するとして,Xが,Yの製造販売するクリップの製造販売等の差止め等及び損害賠償を求めるとともに,Yによる同製品の製造...

    引用形式で表示 総ページ数:20 開始ページ位置:235
  • 《解  説》
     1 事案の概要
     原告は,イタリア料理の提供等を指定役務とし,欧文字の「ENOTECA」と横書きにして成る登録商標(本件商標)について商標権(本件商標権)を有する者であり,ワインショップ及びイタリア料理レストランの営業に「ENOTECA」を使用している。被告は,「ENOTECA...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:255
  • 《解  説》
     本件は,原告が,被告の販売する振動制御器F3(以下「F3」という。)に組み込まれているプログラム(以下「本件プログラム」という。)の翻案権は原告に帰属しているところ,被告の販売する振動制御システムK2及びK2/Sprint(以下「K2等」という。)に組み込まれているプログラムは...

    引用形式で表示 総ページ数:9 開始ページ位置:261
  • 《解  説》
     1 事案の概要
     (1) 昭和50年4月,キャロルの解散コンサートが行われ,『グッドバイ・キャロル』と題される,同コンサートのシーン等を中心とするドキュメンタリー映画の著作物(本件作品)が製作された。本件作品の撮影は,X1によって行われ,X2(X1の代表者)が監督をした。本件作...

    引用形式で表示 総ページ数:24 開始ページ位置:270
  • 《解  説》
     1 事案の概要
     X1は,組立マンホールであるユニホールの規格の制定,設計施工に関する規準の整備及び技術の調査研究等の事業を行う全国ユニホール工業会を設立した唯一の特別会員であり,X2はその賛助会員である。Xらは,ユニホール工業会向けの商品として,判決添付の原告商品目録記載のマ...

    引用形式で表示 総ページ数:17 開始ページ位置:294
  • 《解  説》
     1 本件は,抗告人(基本事件原告)が,基本事件における鑑定人について,鑑定書が2頁しかなく,医学的資料の添付や用語の説明がないこと,原告からの書面による質問に応じないこと,鑑定内容が被告病院のカルテの一部の記載に偏った偏頗なものであることなどを理由として,鑑定人について誠実に鑑...

    引用形式で表示 総ページ数:2 開始ページ位置:311
  • 《解  説》
     1 控訴人(被告)は,本件不動産について被担保債権を共通にする第1順位と第3順位の根抵当権を有する地方銀行であり,被控訴人(原告)は,同不動産について第2順位の根抵当権を有する信用保証協会である。
     控訴人は本件不動産について担保権の実行による競売(本件競売事件)を申し立てると...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:313