最も長い歴史をもつ判例実務誌
《解 説》
一 本件は、いわゆる薬害エイズをめぐる刑事事件のうち、ミドリ十字の社長らに対する大阪地判平12・2・24本誌一〇四二号九四頁に続き二番自に言渡しのあった、元帝京大学副学長に対する業務上過失致死被告事件の判決である。本件公訴事実は、昭和六〇年五月から六月にかけて三回にわたり、関節...
《解 説》
一 Xは、A大学院在籍時に、B教授が自らの担当する授業中にXの異常な行動があった旨の虚偽の事実を大学当局に報告したことにより、大学院から無期停学処分を受け、名誉を毀損されたと主張して、Bに対し、不法行為に基づく損害賠償請求訴訟(別訴)を提起、追行した。Bは、Xの主張事実を争い、...
《解 説》
一 本件は、くも膜下出血で死亡した患者Aの共同相続人であるXらが、Aが最初に受診したY病院の診療行為の過誤を理由として債務不履行又は不法行為に基づき損害賠償を求めたほか、いわゆる期待権侵害を理由とする慰謝料の支払を求めた事案であって、その事実経過は、本判決によれば、Aは、原動機...
《解 説》
一 Xは、訴外Aに対し、平成二年八月に一億五〇〇〇万円、平成三年七月に一億六五〇〇万円を貸し付けたが、Aが平成一一年二月に死亡したため、その相続人であるY1ないしY5に対して右貸金残金二億六六〇〇万円の支払を求めるとともに、右Aの貸金債務につき連帯保証したY4、Y5に対して右貸...
《解 説》
一 本件の概要は、被告人ほか一名が、被害者を自動車で拉致して強姦しようとしたが、被害者が被告人らの隙をついて走行中の自動車の窓から飛び降りて逃げ出したため、姦淫は未遂に終わったが、その間、被告人らは、被害者が助けを求めるのを妨害し、かつ姦淫を承諾させるための手段として車内で被害...