判例タイムズ

最も長い歴史をもつ判例実務誌

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判例タイムズ No.1018


  • <特集・専門訴訟の迅速化>専門的な知見を必要とする民事訴訟の運営

    近藤昌昭    中村也寸志    前田順司    徳田園恵    高橋譲   

    引用形式で表示 総ページ数:28 開始ページ位置:4
  • 医療過誤訴訟の運営について

  • 東京地方裁判所における医療過誤訴訟の審理の実情について

  • <対話としての読書6>わが子を抱きとめよ

    関根牧彦   

    引用形式で表示 総ページ数:16 開始ページ位置:67
  • 医師の判断(裁量)と患者の自己決定権について(上)

    中村哲   

    引用形式で表示 総ページ数:14 開始ページ位置:83
  • 続・民事裁判における経験則(3)

    後藤勇   

    引用形式で表示 総ページ数:11 開始ページ位置:97
  • ラ-ン・ディル郡の「ドイツ・デュアルシステム」からの離脱は違法

    ゲオルグ・レナーツ   

    日本における包装材リサイクルに関する議論に影響も

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:108
  • 最高大平11.11.10判決

    《解  説》
     一 リクルート事件に端を発した政治改革論議の一つの到達点として、平成六年に至り、衆議院議員選挙の仕組みが現行制度に改正された。この改正は、従前の中選挙区制に様々な欠陥があったとの認識に基づき、政策本位、政党本位の選挙制度の実現を図るため小選挙区比例代表並立制を導入するというもの...

    引用形式で表示 総ページ数:30 開始ページ位置:114
  • 《解  説》
     一 本件は、「iMac」パソコンの類似品を差し止めた仮処分として、マスコミ等で話題を呼んだ事件である。事案の概要は、以下のとおりである。
     債権者ら(Xら)は、「iMac」を製造し、平成一〇年八月に米国、日本等で販売を開始した。ところが、債務者(Y)は、平成一一年七月に「e―O...

    引用形式で表示 総ページ数:20 開始ページ位置:144
  • 最高一小平11.10.20決定

    《解  説》
     一 本件は、いわゆるリクルート事件政治家ルートのうちの藤波元内閣官房長官に対する受託収賄事件である。公訴事実は、被告人が、内閣官房長官在任中の昭和五九年と六〇年の二回にわたり、リクルート社のE社長らから、国の行政機関において国家公務員の採用に関し民間の就職協定の趣旨に沿った適切...

    引用形式で表示 総ページ数:2 開始ページ位置:164
  • 最高一小平11.10.21判決

    《解  説》
     1 本件は、箕面市忠魂碑・慰霊祭訴訟(最三小判平5・2・16民集四七巻三号一六八七頁、本誌八一五号九四頁)の関連事件であり、箕面市における忠魂碑、慰霊祭、遺族会に関する一連の政教分離が問題とされた住民訴訟の一つである。箕面市忠魂碑訴訟と箕面市慰霊祭訴訟は第一審判決後、控訴審で併...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:166
  • 最高二小平11.11.19判決

    《解  説》
     一 本件は、逗子市民であるXが、逗子市情報公開条例(以下「条例」という。)に基づいて住民監査請求に関する一件書類の公開を請求したところ、そのうち監査委員(Y)が関係人から事情聴取をした結果を記録した文書(以下「本件各文書」という。)を公開しない旨の処分(本件処分)が情報公開の実...

    引用形式で表示 総ページ数:9 開始ページ位置:169
  • 最高一小平11.11.25判決

    《解  説》
     一 本件は、都市計画事業の認可及び承認(以下「認可等」という。)の取消訴訟であり、具体的には、都市計画法(以下「法」という。)五九条二項に基づき東京都がした「環状六号線」道路の拡幅事業(本件拡幅事業)の認可申請、及び同条三項に基づき首都高速道路公団がした自動車専用道「中央環状新...

    引用形式で表示 総ページ数:13 開始ページ位置:177
  • 最高三小平11.10.26判決

    《解  説》
     一 本件は、Y市長がA社に対してした開発行為の許可(本件許可)について、右許可に係る開発区域の近隣に居住するXらが、右許可に係る開発行為は、都市計画法(平成四年法律第八二号による改正前のもの。以下同じ。)三三条一項二号、九号及びC市宅地開発許可指導要綱に違反するなどと主張して、...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:189
  • 最高三小平11.10.12判決

    《解  説》
     一 本件は、労働者の死亡が労働者災害補償保険法(以下「法」という。)七条一項一号等にいう「業務上の死亡」に当たるか否かが争われた事件である。本件の被災労働者は、セメント原料等による多量の粉じんが飛散している事業場等においてアーク溶接作業に延べ一六年以上にわたり従事した者であり、...

    引用形式で表示 総ページ数:13 開始ページ位置:192
  • 最高一小平11.11.25判決

    《解  説》
     一1 本件は、別訴訟物による訴訟の提起又はその訴訟係属による消滅時効の中断が問題になった訴訟である。論点は二つあり、第一に別訴訟物による訴えの提起が裁判上の請求に準ずるものといえるかどうか、第二に仮に裁判上の請求に準ずるものとはいえないとしても、別訴訟物の訴訟係属がいわゆる裁判...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:204
  • 最高三小平11.11.30判決

    《解  説》
     一 本件は、買戻特約付売買の目的不動産に設定された抵当権に基づいて、買戻権の行使により買主が取得した買戻代金債権につき物上代位権を行使することができるかが問題となった事案である。
     二 本件の事実関係及び訴訟経過の概要は、次のとおりである。
     1 Aは、昭和六二年六月、Bに対し...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:208
  • 最高二小平11.10.22判決

    《解  説》
     一 事案の概要
     1 特許権の存続期間の延長制度について
     薬事法には、医薬品を輸入しようとする者から申請があったときは、厚生大臣は、品目ごとに輸入についての承認を与えること(薬事法二三条、一四条)、医薬品の輸入販売業の許可を得た者でなければ、業として医薬品の輸入をしてはならず...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:211
  • 最高三小平11.10.26決定

    《解  説》
     一 本件は、競売不動産の買受人が、民事執行法八三条に基づき、執行債務者に対する競売不動産の引渡命令の発付を求めた事件であり、競売の対象とされた土地上に競売対象外の建物等が存在する場合であっても、右土地の引渡命令を発することが許されるかどうかが争われた。
     二 事案の概要
     1 ...

    引用形式で表示 総ページ数:2 開始ページ位置:217
  • 最高二小平11.11.29判決

    《解  説》
     一 本件は、一審で死刑が言い渡され、控訴審(東京高判平9・5・12本誌九四九号二八一頁、判時一六一三号一五〇頁)で一審判決が破棄されて無期懲役刑が言い渡された強盗強姦・強盗殺人等の事件において、検察官の上告に対し、上告審の判断が示されたものである。
     原判決の認定によれば、本件...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:219
  • 東京地平10.12.25判決

    《解  説》
     一 Xは、Yが経営するゴルフクラブに入会していたが、右入会に係る保証金の据置期間が到来したとして保証金の返還を求めたところ、Yは、右ゴルフクラブの会則にはクラブ理事会又はYの取締役会決議により据置期間を更に一〇年間以内の相当期間延長することができる旨規定されているところ、運営委...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:222
  • 《解  説》
     一 X(クレジット会社)は、Aに対する貸金請求権を担保するためにAがBから賃借した土地上に存するA所有建物に抵当権の設定を受け、その際、地主BからAが本件建物を担保に差し入れることを承諾し、地代の延滞等の理由により契約を解除しようとする場合は予めXに通知する旨の承諾書を受領した...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:225
  • 《解  説》
     一 本件は、建物及びその敷地を所有する原告が、隣地(原告の土地の方が高い状態で斜面の法下に隣接する土地)において被告がマンションの建設に必要な進入路ないし車両の転回部造成のための掘削工事を行った際に、土止め工事が不十分であったことにより、原告の土地に不同沈下が発生し、原告所有の...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:229
  • 《解  説》
     本件は、亡Aの遺言執行者Xが本件一及び二の各土地の登記名義人であるY1に対し、遺言に基づき、その所有者となるべき者らに対する所有権移転登記手続を求める本訴を提起したところ(甲事件)、代襲相続人であるZ1及びZ2が遺留分減殺請求権を行使して独立参加し、X及びY1に対し、本件一ない...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:232
  • 大阪地平10.12.10判決

    《解  説》
     一 本件は、火災により工場等に損害が発生したとして、原告が、被告に対し、被告との間の工場等を保険の目的とする火災保険契約に基づいて保険金の請求をしたところ、被告が、本件火災は原告代表者らの関与による放火であるとして、故意免責条項の適用を主張した事案である。
     二 本判決は、まず...

    引用形式で表示 総ページ数:11 開始ページ位置:237
  • 東京地平11.12.15判決

    《解  説》
     Xは、すいか等を被写体にした写真(X写真)を撮影し、右写真に係る著作権(翻案権)及び著作者人格権(同一性保持権)を取得した。本件は、Y1がすいか等を被写体とした写真(Y写真)を撮影し、Y2が右写真をカタログに掲載した行為が、Xの右著作権及び著作者人格権を侵害すると主張して、Xが...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:247
  • 東京地平11.10.29判決

    《解  説》
     一 株式会社甲(以下「甲会社」という。)と被告は、別紙目録記載の著作物(以下「本件著作物」という。)についての著作権(以下「本件著作権」という。)を持分各二分の一で共有していたが、甲会社は、平成一〇年七月三〇日に破産宣告を受け、原告が破産管財人に選任された。
     原告は、本件著作...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:250
  • 東京地平11.10.27判決

    《解  説》
     Xは、書道家であり、Y1は、各種照明器具の製造、販売等を行う会社、Y2は、広告物、宣伝物の企画、制作等を行う会社である。Yらは、X著作に係る書三点(X各作品)をそれぞれ撮影した写真を照明器具の宣伝用カタログ三冊に(Y各カタログ)に掲載した。なお、X各作品の掲載状況は、Y1の室内...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:254
  • 《解  説》
     一 本件は、古文単語の語呂合わせ(Y語呂合わせ)を掲載したY書籍が、同じく古文単語の語呂合わせ(X語呂合わせ)を掲載したX書籍についての著作権(複製権、翻案権)及び著作者人格権(氏名表示権、同一性保持権)を侵害したとして、XがYに対し損害賠償を求めた事件の控訴審判決である。
     ...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:259
  • 《解  説》
     一 本件の事案の概要は、以下のとおりである。
     Y会社は、平成三年ころ、所有する土地において建物を建築し、特定の賃借人に一括して賃貸するいわゆるサブリース事業を行おうと考え、サブリース事業の賃借人を一般に募集し、応募のあった幾つかの会社の中から良い賃貸条件を提示したX会社を賃借...

    引用形式で表示 総ページ数:10 開始ページ位置:267
  • 《解  説》
     一 本件控訴理由は多岐にわたるが、その中で法律上特に重要な争点は、原審が、殺人及び死体遺棄の共同正犯において、実行行為者につき択一的な認定をし、犯行の日時、場所、方法について厳密な特定をしない認定をしたことがいずれも判決の理由不備に当たるかという点(争点①)及び、原審が、実行行...

    引用形式で表示 総ページ数:11 開始ページ位置:277
  • 《解  説》
     一 Xは、女性のような姿で男性客に接客するいわゆるニューハーフであるが、深夜Yと合意の上、雑居ビルの階段上でYの性的欲求を満たすべく猥褻行為をしていたところ、階段から転落して受傷し後遺症が残ったので、本訴において、この事故はYの故意又は過失に基づくと主張して損害賠償を請求した。...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:288