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28件中 1-20件目を表示中
  • 平和条約発効前に離婚原因が発生したと主張されている、韓国人夫婦間の離婚の準拠法

    ...婦間の身分関係を律するには当事者の身につけている風俗、習慣、宗教、倫理感情等の文化的要素をもつとも強く反映する属人法を以てす......く反映する属人法を以てするのが妥当である、との考慮のもとに、離婚の準拠法として属人法主義をとり、ただ夫の本国法を以て右夫婦関......難または容易となり妻の予期しない結果が生じるのを避けるため、離婚原因が発生した時に夫が所属していた国の現行身分法(時際法を含......した時に夫が所属していた国の現行身分法(時際法を含む)により離婚の効力ないしその許否等を判決すべき旨を規定したところにある、...... 本件では、前記で認定したところによれば、原告および被告は、離婚原因が発生したと主張される昭和25年末当時においてはいずれも......つて日本国籍を失い、朝鮮の国籍を持つにいたつたものと解され、離婚原因発生後夫たる被告の国籍に変動をきたしているものといわなけ......。 このようなばあい、前記法例第16条の立法趣旨よりすれば、離婚原因発生当時夫たる被告の国籍が日本であつたこと、ないしその後......るいはその具体的内容を変更したばあいであつても、夫たる被告の離婚原因発生当時の本国法、すなわち当時被告に対し属人的に適用され......があるものとみなし、現行の韓国法令(時際法を含む)こそが本件離婚の準拠法である、と解するのが相当である。 判例タイムズ No...

    引用形式で表示 総ページ数:1 開始ページ位置:67
  • 有責配偶者(不貞行為の妻)の申立による民法770条1項5号を原因とする離婚請求を認容した事例

    ...(不貞行為の妻)の申立による民法770条1項5号を原因とする離婚請求を認容した事例 判決で認定された当事者夫婦間の事実関係の......から解放されるようになつて、原告は、充されない愛情のはけ口を宗教に求め、昭和30年末頃創価学会に入会し、同会員の訴外男と知り......が閉店帰宅することに応じなかつたため、同年1月下旬大阪家裁に離婚の調停を申立てた。被告の右申立の意思は家庭復帰を図るところに......も創価学会の信心はやめないと主張し、被告がこれを認めず、また離婚についても被告が財産分与には一切応じない旨主張したので、同調......を作成し、同年6月20日戸藉吏をして戸藉簿に当事者夫婦が協議離婚をした旨の不実の記載をさせ、その後同年7月10日前記喫茶店か......し第4号において、その理由を例示するとおり、社会観念からみて離婚を求めている当事者にその婚姻生活の継続をこれ以上強制すること......きない程婚姻関係が破壊せられた場合を指すのであつて、必ずしも離婚を求められる配偶者の有責行為によるものであることを要しないと......責任に基く信義誠実の原則に照らし、婚姻関係の破綻が、主として離婚を求める側の配偶者の一方の責に帰すべき事由に基く場合、その有......すべき事由に基く場合、その有責者が、自らその破綻を理由として離婚の請求をなすことは許されないと解するのが相当であるから(昭和......言動、調停における発言内容、原告の営業に対する妨害行為、協議離婚届を無断で届出したこと等にも原因があることは否定し難いけれど...

    引用形式で表示 総ページ数:2 開始ページ位置:99
  • 相手方の資産および生活状況等一切の事情を斟酌すると、金銭による扶養はとにかく、現在のところ相手方には申立人を引取って扶養する余力はないとして、妹から兄に対する引取扶養のみを求める申立を却下した事例

    ...の時、門田宏(○○神社神官)と結婚したが、病弱のため3年後に離婚し、その後昭和22年6月申立人38歳の時、地方の旧家で村長を......居状態が続いており、事実上婚姻関係は破綻しているので、いずれ離婚の上、申立人を正式に入籍するというので申立人も承諾し、双方の......婚して東京で独立し、相手方は妻と2人家族であるが、妻扶佐子は宗教法人○○○総裁並びに同会経営の○○園の園長を兼ね、相手方は有......いるが、右扶佐子所有の宅地建物はいずれも同人が総裁をしている宗教法人へ無償貸与され、同会において現在礼拝所、事務室等に使用し...

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  • 東京家裁昭50.3.13審判

    1 特別婚姻法により婚姻したインド人夫婦の離婚準拠法 2 インド特別婚姻法28条によるインド人夫婦の離婚につき家事審判法23条を適用して離婚の審判をすることの可否 3 インド特別婚姻法28条と法例30条 4 離婚に際しての子の監護権者の指定および子の養育料決定の準拠法

    ...することの可否 3 インド特別婚姻法28条と法例30条 4 離婚に際しての子の監護権者の指定および子の養育料決定の準拠法 1......準拠法 1、インド人夫婦が各宗派により異なるいくつかの婚姻・離婚法をもつインド国法のうち特別婚姻法に基づいて婚姻しているとき......16条を適用し、法例27条3項を準用して、インド特別婚姻法を離婚の準拠法とすべきである。 2、インド特別婚姻法28条に定める......いるインド人夫婦については、家事審判法23条を類推適用して、離婚の審判をすることができる。 3、インド特判婚姻法28条の規定......ド特判婚姻法28条の規定は法例30条の公序に反しない。 4、離婚に際しての子の監護権者の指定および子の養育料支払いの決定は、......者の指定および子の養育料支払いの決定は、法例16条を適用して離婚の準拠法によるべきである。 法例16条・27条3項・30条、......すべての宗派、すべての地域の人が平等に利用しうる特別の婚姻・離婚方式を規定したインド特別婚姻法(Special Marria......し、法例27条3項を準用して、右インド国法のうち特別婚姻法を離婚の準拠法と指定した。この点について、学説は、一般に、法例27......照)としている。いずれの考えによつても、本件では特別婚姻法が離婚の準拠法となるものであることに違いはない。 2、ところで、イ......して同居できず、婚姻の解消に合意したときは、双方から裁判所に離婚の申立ができ、申立後1年ないし2年の間に双方の発議によつて、...

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  • 名古屋地裁豊橋支部昭50.10.31判決

    宗教活動による夫婦協力義務違反が民法770条1項5号に該当するとした事例

    ...名古屋地裁豊橋支部昭50.10.31判決 宗教活動による夫婦協力義務違反が民法770条1項5号に該当すると......違反が民法770条1項5号に該当するとした事例 妻は、自己の宗教活動を最優先し、夫婦協力義務や監護養育義務を怠り、ために夫は......条・770条1項5号、憲法20条 本判決は、判示のような妻の宗教活動による夫婦の協力義務違反(民法752条)は民法770条1......違反の問題(我妻・親族法83頁)であり、協力義務違反の動機が宗教活動にもとづく点に特色がある稀有な事例である。 夫婦は個人と......よりその協同体を維持しなければならない義務があり、夫婦各人の宗教活動もその結果一定の制限を受けることはある。問題は個性的な夫......より制約を受けるとすれば、その限界如何である。本判決は、妻の宗教活動の異常であることを認定し、同人は信仰を最優先させて夫や子......すさみ、夫が別居するに至つた事案において、770条1項5号の離婚原因があるとした東京高判昭36・3・29(東高時報12・3・...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:333
  • 東京家裁昭51.9.6審判

    1 日本人妻のフィリピン人夫に対する離婚審判事件の裁判管轄権 2 離婚を認めないフィリピン法を法例30条により排除し、日本民法を準拠法として離婚審判をした事例

    ...、本審判要旨1は妥当であろう(判例学説の詳細は高木積夫「渉外離婚の国際裁判管轄権」判例家事審判法1169頁、加藤令造「渉外人......によれば夫の本国法によるべきところ、本国法たるフイリピン法は離婚を認めていない。そこで法例30条の国際公序則適用の問題が起こ......うな場合に、夫の本国法たるフイリピン法を適用して、日本人妻の離婚の自由を永久に拘束することは著しく公序良俗に反するから、法例...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:313
  • 仙台地裁昭54.9.26判決

    婚姻関係の破綻の原因の大なるものは被告妻の創価学会入信後の行動にあると認めて原・被告双方の離婚請求を認容し、被告妻の財産分与の請求を一部認容し、原告夫および被告妻双方の慰藉料請求を排斥した事例

    ...のは被告妻の創価学会入信後の行動にあると認めて原・被告双方の離婚請求を認容し、被告妻の財産分与の請求を一部認容し、原告夫およ......いての判断能力があるとは思えない。)。大河原にいた頃は被告の宗教上の活動は原告にとつてあまり問題にはならなかつたが、昭和33......た(昭和45、6年頃)。 被告は昭和46年に仙台家庭裁判所に離婚の調停を申し立てたが、のち、これを取り下げた。 原告は昭和4......のち、これを取り下げた。 原告は昭和47年に仙台家庭裁判所に離婚の調停を申し立てたが、昭和48年5月16日「原告と被告とは当......認定に基づき、原、被告の各請求の当否について判断する。 1 離婚について 前記認定のように、原被告の婚姻関係は既に破綻し、そ......重大な事由に該当すると認めざるをえない。したがつて、原被告の離婚の請求を認容する。 2 被告の財産分与の請求について 別紙目...

    引用形式で表示 総ページ数:2 開始ページ位置:149
  • 大阪高裁昭54.10.5判決

    宗教法人の代表役員がその娘夫婦に対して不法な干渉を行ない、婚姻を破綻させた行為が、宗教法人の職務を行なうについてなされたものと認められた事例

    ...大阪高裁昭54.10.5判決 宗教法人の代表役員がその娘夫婦に対して不法な干渉を行ない、婚姻を......るうえ、昭和47年6月頃までに第一審被告フミ子から同忠子との離婚話を持ち出されたりしていたこと等から落着きを失い、精神的に動......原告が第一審被告忠子に対し、「どうしても島根へ帰るというなら離婚する。子供は置いて帰れ。」と言い出したので、同第一審被告は第......表し、その事務を総理するほか、親神の「おさづけ」の取次ぎ等の宗教的行為及び」を挿入し、同9行目の「天理主命」を「天理王命」と......、当日も第一審原告が一時的な感情にかられた面があるとはいえ「離婚する。」とまで言い出したこと等の事情からして、やむをえないも......つて暴れる等の過激な行動に出るに至り、その結果次第に夫婦間の宗教的不調和が顕著となり、意思疎通も円滑を欠く状態となつたこと、......比してより大であるというべきである。 ところで、本件のように離婚を求める本訴及び反訴が共に認容される場合において、不法行為の......右するに足りる証拠はない。 したがつて、第一審被告分教会は、宗教法人法11条1項により第一審原告に対し同原告が第一審被告フミ......、「これは3日も泊つたので、あてこすりにしたのか。あんたらは宗教が合わないから別れなさい。嫁入りのとき持たせた3万円を返して......の面倒をみた。 そのころ、原告は、被告フミ子から被告忠子との離婚話を持出されたりしていたため、ノイローゼ気味になつていた。 ...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:140
  • 東京高裁昭55.7.10判決

    1 妻がキリスト教信仰活動のため協力義務を尽さなかったことが離婚原因とされた事例
    2 妻の有責行為による破綻後に他女と同居した夫からの離婚請求が認容された事例

    ...1 妻がキリスト教信仰活動のため協力義務を尽さなかったことが離婚原因とされた事例 2 妻の有責行為による破綻後に他女と同居し......た事例 2 妻の有責行為による破綻後に他女と同居した夫からの離婚請求が認容された事例 民法770条1項5号 1、本件判決は、......れた事例 民法770条1項5号 1、本件判決は、第一に、妻の宗教活動の結果生じた協力義務違反が婚姻関係を破綻したとして、夫の......活動の結果生じた協力義務違反が婚姻関係を破綻したとして、夫の離婚請求を認容したものであるが、この種事案を実際の調停で暫々見受......01号149頁)は、妻が創価学会に入信し幼い子らをも入信させ宗教活動のため昼夜の別なく外出し無断外泊を重ねたことが婚姻を破綻......。本件では、妻がキリスト教の1派である「ものみの塔」に入信し宗教活動を行なつた結果、家事をおろそかにし留守がちとなり、知人か......つたが改善せず、家裁の調停でも合意に達しなかつた。 信仰及び宗教活動の自由は夫婦間においても保障されているところである。しか......反で婚姻が破綻し回復の可能性がない場合その時点で夫から妻への離婚請求権が成立し、その後に夫が他女と同居し子をもうけても、その......をもうけても、そのことは婚姻の破綻と因果関係がないから、夫の離婚請求権の成否に影響がないと判示した。この点については、すでに......、高木・判例家事審判法898頁、1023頁、島津・妻の地位と離婚法59頁など参照)が同旨の判示をしており、また、最近では、東...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:137
  • 東京高裁昭55.9.29判決

    妻が夫の度重なる女性関係に反省を促す意味でその真意でないのに離婚届に必要事項を記入して夫に署名押印を求めたところ、夫は家出し愛人と同居し離婚届出をすませた事案につき、夫婦の宗教上の信条の差による不和はあったが、、協議離婚に至ったのは夫の責に帰すべきものとして夫に300万円の慰藉料の支払を命じた事例

    ...妻が夫の度重なる女性関係に反省を促す意味でその真意でないのに離婚届に必要事項を記入して夫に署名押印を求めたところ、夫は家出し......けながら、昭和41年ころ創価学会に入信したことから、夫婦間に宗教上の意見の対立が生じ、一時的に不和の生ずることもあつたが、婚......信にまで達し、感情の赴くままに、同年11月5日ころ同日付で、離婚届出用紙に、控訴人関係事項欄を除くその余の欄の該当事項を記入......月10日(第二日曜日)早朝5時ころ帰宅した控訴人に対し、真実離婚する意思があつたわけではなく、内心控訴人の反省の楔機となるこ......帰宅後、被控訴人に対し、子供の養育等について話し合つたうえで離婚しようなどといつていたが、同月15日朝出勤したまま帰宅せず、......て15万円を被控訴人に交付したのみで帰宅せず、そのうえ、前日離婚届出をしたことも被控訴人に秘してこれを告げなかつた。 10 ......被控訴人は、その後の控訴人からの電話で、予期に反して控訴人が離婚届出をしたことを知つて驚いたが、なお控訴人との復縁に望みをか......は、容易に推認し得るところであり、控訴人は、被控訴人が、真実離婚する意思があつたわけではなく過去の不貞行為に加えて、又もや田......不貞を疑わしめる行為に出たことに抗議し、その反省を促す趣旨で離婚届書を突きつけたものであることを知りながら、これを口実として...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:157
  • 東京高裁昭57.10.21判決

    妻の節度を越えた宗教行為によって婚姻関係が破綻し、夫の女性関係や家出は右破綻したのちに生じたものであるとして、夫の妻に対する離婚請求を認めた事例

    ...東京高裁昭57.10.21判決 妻の節度を越えた宗教行為によって婚姻関係が破綻し、夫の女性関係や家出は右破綻した......家出は右破綻したのちに生じたものであるとして、夫の妻に対する離婚請求を認めた事例 民法770条1項5号 1 〈証拠〉によれば......他人に入信を勧誘しないこと、朝晩の祈りは10分位にすること、宗教活動のための外出も月1日とすることを要望し、これが実行できな......めの外出も月1日とすることを要望し、これが実行できないときは離婚するとの意思を表明したが、被控訴人は右要望をききいれず、その......たりしながら、今日に至つている。 6 控訴人は被控訴人と協議離婚をしようとして、昭和48年2月6日被控訴人の許を訪れ、話合つ......被控訴人が承諾したかにみえたので、3文判を使つて被控訴人との離婚届を作成提出したところ、被控訴人から偽造であるとして告訴され......控訴人の嫌う線香を長時間焚きお経をあげ、執拗に入信を勧誘し、宗教行事のため家を留守にして外出することが多く、食事も共にせず、......たものと認められる。 もとより、各人はその良心に従つて特定の宗教を信ずる自由を有し、被控訴人が○○宗○○会の信仰にはいつたこ......ては敢て咎めるにあたらないが、夫婦として共同生活を営む以上、宗教上の行為と雖も相手の立場を尊重しその節度を守るべきは当然であ......なく、これによつて婚姻関係が破綻するに至つた以上、控訴人から離婚を請求されてもやむをえないものといわなければならない。 被控...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:169
  • 東京高裁昭58.9.20判決

    婚姻関係破綻について夫と妻の双方に責任があるとしながら、妻を継続困難な婚姻関係に引き入れたことにつき夫の慰藉料支払義務を認めた事例

    ...責任があるともいい難く、このような場合には、いずれの側からの離婚請求も許されると解するのが相当である。したがつて、被控訴人の......がつて、被控訴人の本訴請求及び控訴人の反訴請求中、相手方との離婚を求める部分はいずれも理由がある。 そこで、双方の慰藉料請求......原審及び当審における控訴人本人の尋問の結果によれば、控訴人の宗教心は極めて強く、控訴人は、元来特別の信仰を持たない者とならと......特別の信仰を持たない者とならともかく、キリスト教以外の特定の宗教の信者とは結婚する意思を有してはいなかつたところ、交際及びこ......を打ち明けられることもなかつたので、控訴人は被控訴人が特定の宗教の信者ではないと信じて被控訴人との結婚に踏み切つたものである......訴人との交際及びこれに続く婚約の期間を通してことさらに特定の宗教を信仰していない風を装つたことは前記認定のとおりである。そし......会の会員としての信仰は信者の単なる内心に止まらず、さまざまな宗教的活動の形をとつて現われることは公知の事実であり、そうだとす......公知の事実であり、そうだとすれば、創価学会の会員と他の特定の宗教の信者との婚姻生活は、相互に互いの信仰についての深い理解がな......かである。してみれば、被控訴人は控訴人に対し右の点との関係で離婚に伴い控訴人が被つた精神的損害を賠償して慰藉すべきところ、原......収入を得ていることが認められ、これに前記認定の事実並びに本件離婚それ自体によつて被るとみられる控訴人の有形・無形の打撃を合せ...

    引用形式で表示 総ページ数:2 開始ページ位置:171
  • 大阪地裁昭60.3.18判決

    妻が某宗教団体の熱心な信徒となったことが契機となって婚姻関係が破綻に瀕した末に別居し、離婚訴訟中の夫およびその姉夫婦から妻およびその父に対する幼児引渡しを求める人身保護請求事件につき、夫婦のいずれに監護させるのが幼児のために幸福であるかを判断するにあたり、子の養育に際しても右宗教教義に触れることがないよう心掛ける旨を表明する妻の養育法には理性に欠けるものがあり監護者たるに相応しくないとして夫側の請求を認容した事例

    ...大阪地裁昭60.3.18判決 妻が某宗教団体の熱心な信徒となったことが契機となって婚姻関係が破綻に瀕......となったことが契機となって婚姻関係が破綻に瀕した末に別居し、離婚訴訟中の夫およびその姉夫婦から妻およびその父に対する幼児引渡......のために幸福であるかを判断するにあたり、子の養育に際しても右宗教教義に触れることがないよう心掛ける旨を表明する妻の養育法には......の監護を委託しX1自身は住居地の大阪に戻り、同年11月1日に離婚および子供2人の親権者の指定を訴求した。ところが同年12月2......とし、幼児の育成にとつて不可欠な諸要素を論じ(理由23)、M宗教団体の教義と戒律に従うY1の養育法は理性に欠ける(右Y1の行...

    引用形式で表示 総ページ数:9 開始ページ位置:258
  • 大分地裁昭62.1.29判決

    「エホバの証人」に入信し、その行動や宗教活動が妻としての協力義務に背馳し、その限度を超えるもので、これが婚姻を継続し難い重大な事由に該当するとした事例

    ...裁昭62.1.29判決 「エホバの証人」に入信し、その行動や宗教活動が妻としての協力義務に背馳し、その限度を超えるもので、こ......確執から夫婦間の対立が強くなり、昭和59年暮の時点においては離婚話となるなど夫婦の間は、ある程度の破綻をきたしていたところ、......う説得されてもこれを聞き入れないで右宗派の教義、戒律に従った宗教活動を優先させ、日時が経つにつれて、宗派の組織との結びつきや......りするようになり、結局、昭和60年4月別居するに至って夫から離婚の訴に及んだという事案である。 夫婦間においてももとより個人......んだという事案である。 夫婦間においてももとより個人の信仰や宗教活動の自由が保障されるべきであるが、他方、夫婦は相互の協力に......するよう努める義務があるから、その結果、夫婦間の個人の信仰や宗教活動も一定の制限を受けざるを得ない。 本判決は、夫婦間におけ......協力義務によって自ら一定の限度があり、その限度を超えるような宗教活動等を行い、夫や家庭を顧みない場合には、右協力義務の観点か......の協力義務に背馳し、その限度を超えるものであり、これらの妻の宗教活動等が夫婦の破綻状態を決定づけたものであると認定し、民法7...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:188
  • 名古屋地裁豊橋昭62.3.27判決

    原告(夫)が被告(妻)の信仰を認めず別居が4年余継続している場合に「婚姻を継続し難い重大な事由」があるとはいえないとされた事例

    ...継続し難い重大な事由」があるとはいえないとされた事例 信仰と離婚原因、婚姻を継続し難い重大な事由 原被告は、いずれも理容師で......して、別居が4年余続いている。本件はこのような事案についての離婚請求である。 本判決は、別居の原因は、原告が被告の信仰を認め......被告を追い出して戻ることを拒否していることに基づくが、被告の宗教活動は、月1ないし3回程度の集会への出席や、ときどきの部屋に......29(本誌630号188頁)がある。被告が限度を超えるような宗教活動等を行い、家庭を顧みないとして婚姻を継続し難い重大な事由...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:186
  • 名古屋地裁昭63.4.18判決

    妻が「エホバの証人」に入信し、集会への出席、伝道活動等が信教の自由の範囲を超えているとして、離婚請求が認容された事例

    ...会への出席、伝道活動等が信教の自由の範囲を超えているとして、離婚請求が認容された事例 夫婦間の信教の自由の限界、婚姻を継続し......に入信し、熱心な信仰生活を送るようになり、多くの時間をさいて宗教活動を行ない、家庭生活をかえりみず、学校を休ませて子供を大会......事も、会話もない状態になり、婚姻生活が破綻したとして、夫から離婚を求めたのが本件である。 本判決は、夫婦の間においても信教の......婦の間においても信教の自由があるが、協力扶助義務との関係から宗教的行為に一定の限度があるところ、被告の行為はこれを超えており...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:212
  • 大阪地裁平2.5.14判決

    妻の宗教活動を理由とする離婚請求が棄却された事例

    ...別居が続いている。そこで、原告が民法770条1項5号に基づき離婚請求したのが本件である。 本判決は、夫婦関係に亀裂が生じた原......告の信仰にあることは明らかだが、原告との同居中における被告の宗教活動は、1週間に1時間程度の聖書の勉強会への出席や、月に1回......いることなどからすると、原告が被告の信仰を尊重し、被告もまた宗教上の信条に固執しないようにすれば、夫婦共同生活の回復は可能で......関係を円満に維持するよう努めるべき協力義務があるから、信仰や宗教活動の自由も相互に1定の制限を受けざるを得ないと考えることが......最高裁は上告を棄却した(最三小判昭58.7.5、大家重夫編・宗教関係判例集成2466頁)。)、⑦東京高判昭58.9.20(判......⑦東京高判昭58.9.20(判時1088号78頁)本訴・反訴離婚認容、⑧大分地判昭和62.1.29(本誌630号188頁、判......立場から、夫婦の一方が婚姻前あるいは婚姻当初の信頼に反して、宗教上の信条、行動を大きく変更することは、「婚姻を継続し難い重大......9本誌643号133頁(⑧についての解説、夫婦の一方が自己の宗教活動を優先させる結果、自己が果たさなければならない夫婦間の義......案は⑩に類似しており、夫婦関係を継続するうえでの一方配偶者の宗教活動の限界に関し、1事例を提供するものである。 (関係人仮名...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:202
  • 名古屋高平3.11.27判決

    《解  説》
     Xは妻のYがエホバの証人の宗教活動に参加したことから、両名の婚姻関係が破綻したと主張し、離婚判決を求めたところ、第一審判決は、請求を認容した。控訴審においてXは、エホバの証人は、①輸血を受けること、②法事など仏式によって先祖を祭ること、③親戚、隣近所との冠婚葬祭に付き合うこと、...

    ...り、信仰を持つ母として返答に困る二者択一的な選択を迫ったり、離婚用紙に署名を求めるなど、一方的で配慮を欠いた対応を続けてきた...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:219
  • 《解  説》
     X男とY女は昭和五四年五月に婚姻し、両名間に一男、一女を有する夫婦である。Yは同五七年九月ころからエホバの証人の信者の訪問を受け、同六〇年五月ころからその集会に参加を始め、夫婦の間柄が円満を欠くようになり、XがYに暴力を振るうこともあって、同六一年五月にはYが子供二人を連れて実...

    ...れ、平成二年四月からはX自身が養育している。Xは主としてYの宗教活動を理由にYとの婚姻関係に継続し難い重大な事由があると主張......を理由にYとの婚姻関係に継続し難い重大な事由があると主張し、離婚判決及び子供らの親権者をXと指定するよう裁判所に求めた。Yは......指定するよう裁判所に求めた。Yは、XがYの信仰を尊重し、Yも宗教上の信条に固執しないようにすれば、夫婦共同生活の回復は可能で......から一定の制約を受けると述べ、本件において、XがYの信仰及び宗教活動の中止を求め、許そうとしなかったとしても、Xだけを責める......そうとしなかったとしても、Xだけを責めることはできないとして離婚請求を認め、子供らの親権者をXと指定した。  夫婦の信仰が異......仰の自由と夫婦の協力義務の衝突が起こることがあり、一方からの離婚請求を許容すべきか否か判断が困難なケースが少なくない。エホバ......断が困難なケースが少なくない。エホバの証人の信者を被告とする離婚請求事件において、請求が認容された事例としては、大分地判昭6...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:240
  • 《解  説》
     X男とY女は昭和五八年一〇月に結婚してXの両親と同居し、長女と長男をもうけた。Yは昭和六三年夏ころエホバの証人の信者との聖書研究会を始め、平成二年夏ころから集会に参加してその信者となった。Yは同三年四月、Xの父Aから行く先を聞かれて信仰を家族に知られるようになり、それ以来、Yと...

    ...こと等から、やり直しができる可能性が残されているとして、Xの離婚請求を棄却した。  夫婦の一方が他方と異なる信仰を有する場合......が、夫婦の不仲の原因として、夫の両親との同居が遠因と見られ、離婚否定に働いた要因として、妻の希望、幼い子二名の存在、別居期間...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:273