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  • 東京高裁平30.3.27判決

    覚せい剤,大麻等の単純所持等の事案において,公訴事実に争いがないものの,被告人が違法薬物の密売人であったことを否認し,原審弁護人もこれを争って関係者の供述調書を不同意としている状況の下で,被告人が違法薬物を密売していたことを立証趣旨とする関係者の証人尋問を採用し,その後,この者の供述調書を原審弁護人が不同意の意見を撤回して同意したことにより採用し,さらに,量刑の理由において,被告人が違法薬物の密売をしていたとの事実を認定した上,同種事案と比較して明らかに重い量刑をした原審の手続を全体としてみると,起訴されていない余罪である覚せい剤の営利目的による譲渡等の犯罪事実を認定し,これを実質上処罰する趣旨で被告人に対する刑を量定した疑いを免れず,違法であるとされた事例

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